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通関士の資格を生かせる仕事
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まずは基本の通関業務
通関士の資格を取得すれば、どのような形でそれを活かすことができるのでしょうか。もちろん「通関士」とは通関業務に関連した専門的な国家資格なので、通関業務を扱う職種、たとえば貿易関係や運送業などを請け負う職場でその力を大いに発揮することができます。
また、活躍の場はそれだけに留まりません。現在は本当に様々なシーンにおいてマーケティングが拡大され、物流会社や専門商社に限らず海外から商材やその原料を仕入れる企業や、また、海外に自社工場を持つメーカーや企業が増えてきています。特に近年においては、海外のメーカーやサービスなどと直接的な取り引きや提携をする会社は増加傾向にあるので、それに伴って通関士という資格を活かせる場も広がっています。
一般企業での通関士のニーズ
「通関士」というと、活躍できる場やニーズがごく限られたものと思われがちです。確かに私達の日常において、「通関士」という言葉を使用する機会や、その言葉を耳にする機会などは少ないので、それも仕方の無いことかも知れません。
しかし勘違いしてはならないのが、この「通関士」が活躍できる場、つまり、通関士の資格を活かせる場は、今や特定の機関などに限らないということです。もちろん、輸入、輸出業務を必要とする企業に限定はされますが、現在では中小の製造メーカーでも海外に自社工場を構えている場合(また、海外の生産工場と契約する場合など)は多く、一般企業でも通関士が必要とされるケースが増えています。そういった企業では自社に通関部門を設け、通関士有資格者を配置するのがもっとも一般的です。通関士の資格を活かせる場としては、一般企業も視野に入れるべきであると言えるでしょう。
メーカーや流通会社においての通関士のニーズ
通関士と言えば、咄嗟に「貿易」を連想するのではないでしょうか。実際、貿易会社に勤めるために通関士の資格を取る人も少なくないようです。メーカーなどでは海外に自社製造工場を持っている場合が多く、企業によっては世界中のいたる所に工場を構えるところまであります。
メーカーが海外で商品を製造するのには、コスト費用と人件費の削減という大きな理由があります。これらにより、これから海外に自社工場を構えるメーカーは増加するものと考えられます。また、輸入雑貨などを扱う流通メーカーも、通関士の資格を大いに活かすことのできる職場であると言えるでしょう。こういった輸入、輸出が業務の一部として必要不可欠である企業にとっては、通関士有資格者は貴重な人材となります。
運送業においての通関士のニーズ
通関士の資格を活かせる職場として、もっとも代表的なものの一つに「運送業」があります。がんばって通関士という国家資格を取得し、そしてそれを有効に利用するために資格を活かし職業に就きたいと考えている人であれば、運送業は決して無視はできない業種です。これにはたとえば港湾運送業や道路運送業、航空貨物代理店業などが例として挙げられますが、物資や貨物の輸出入を請け負っているこれらの運送会社のほとんどは通関業を兼業しているので、ニーズも高く、また、通関士の資格を十分に活かせる意義のある職場と言えそうです。加えて運送業は、通関業界においてもっとも頻繁に輸出、輸入を行う業種でもあるので、仕事のやりがいを求める人に最適と言えるでしょう。
倉庫業においての通関士のニーズ
さて、倉庫業と言ってもピンと来ない人もいるかも知れませんが、これまでに挙げた「運送会社」や「一般企業」、「流通会社」や「メーカー」などでは、商品や貨物などの在庫を保管するための倉庫を所有している場合がほとんどです。企業によっては自社ですべての倉庫を完備する場合もありますが、そういった商品の管理を専門的に行う「倉庫業」を運営する会社がたくさんあります。メーカーにとっては、人件費や建設費、維持費やその他諸費用を割いてまで倉庫を完備するよりは、そういった専門会社に在庫の管理を委ねた方が遥かに有益なので、倉庫業者はメーカーや企業には欠かせない存在です。倉庫会社の中には、直接的に商品や貨物を海外へ発送したり、また逆に納めたりする場合が少なくありません。つまり、倉庫業という職種においても通関士の資格は大いに力を発揮するわけです。
金融機関においての通関士のニーズ
「金融機関と通関に、一体何の関係があるの?」と思うかもしれませんが、実は通関士の資格を活かせる場として、金融機関も視野から外すことはできません。【NACCSについて】でも触れた通り、現在は便利なコンピューターシステムが導入されると共に、業界全体のIT化も急速に進んでいます。これは通関業界だけに限らず、社会全体的に言えることでしょう。こういった背景から、今ではネットワーク上で手続きの処理などが行われる場合が普通となり、同時に国際物流における金融業務などもネットワークシステムにより一本化されるケースが多くなりました。
しかし、もともと金融機関は貿易などに直接的に携わる仕事ではなかったため、貿易に精通した通関士有資格者はそういった処理を行う専門家として優遇される場合が多いようです。国際金融業務を迅速にかつ正確に処理できる人材として、今は金融機関でも通関士は必要とされているわけです。
個人輸入を行うために
インターネットの普及により、現在ではネットショップを開くなどをして、店舗を構えずに出店するケースが増えてきました。また同時に、海外の商品を専門に扱った輸入代行者なども多くなりました。これらは通関士の資格を得ずして行っている人もいますが、やはりその業務内容には難しいものがあり、特に取引先が海外の業者である場合は、高度な交渉術や相手側の商習慣などを理解する必要があります。つまり、貿易に精通していなければならないのです。
また、扱う物によっては(商品のサイズなどによっては)業務内容が非常に複雑になり、やはり専門的な知識が要されます。将来自分で商品を輸入し、自分のお店を持ちたいと考えている人や、そういった業務に携わりたいと考えている人には、貿易のプロフェッショナルとしてのこの通関士の資格は、きっと役に立つことでしょう。